光の角度で変わる、
寝室の五つの表情
CHEUNG CHAN YAP は創業以来、全国で 5,200 件以上の寝室をお届けしてきました。そのデータを分析すると、寝室の満足度を左右する最大の因子は面積でも、家具のグレードでもなく、光の向きと家具配置の関係であることがわかってきました。
東向き寝室 —— 朝の光で目覚める設計
東向きの窓からは朝日が差し込みます。朝弱い方にとって東向き寝室は自然の目覚まし代わりになりますが、遮光カーテンを付けないと夏場は午前5時半から寝室が明るくなります。CHEUNG CHAN YAP では東向き寝室にベッドを西壁に配置し、枕元が朝の直射光から離れるレイアウトを提案しています。また、ヘッドボードの上にピクチャーレールを取り付けて柔らかな光漏れを作ることで、目覚めたときに見える光が穏やかになるよう工夫しています。
南向き寝室 —— 最も光が安定する部屋
南向きは一天を通じて最も日照時間が長く、光の質も安定しています。しかし夏場の高照度は家具の褪色を進め、リネン生地の色あせを招くことも。CHEUNG CHAN YAP では南向き寝室にのみ、可変式のディフューザーライトを採用。レースカーテンの後ろに障子的な明かり取りを挟む二重構造にすることで、夏は拡散光、冬は直射光と、季節に応じて光質を切り替えられる設計です。
西向き寝室 —— 夕暮れの黄金にみる設計思想
西日は最も温度が高く、夏の西向き寝室は一天で最も過酷になります。しかし、一方で西向き寝室には他にない魅力があります。夕暮れの黄金色の光が室内の木製家具を深く照らし出す瞬間は、他のどの向きでもあり得ない美しさです。CHEUNG CHAN YAP では西向き寝室に敢えて遮光を控えめに設計することで、夕暮れの光をインテリアの一部として取り込む提案をしています。寝る前に自然の光浴を求める方は、西向き寝室に。
北向き寝室 —— 均一な光が描く影
北向きは一天を通じて光が均一で、色の見え方に偏りが生じにくい特徴があります。アートや読書をする部屋に最適と言われるのはこのためです。寝室を考えると、北向きは朝日で目覚めることがなく、夜の睡眠に適した環境を作りやすい半面、朝の覚醒に自然光を活かしたい場合は不向きでございます。CHEUNG CHAN YAP では北向き寝室に、調光可能なペンダントライトを低く設置し、起きる時間に合わせて光が徐々に明るくなる「お目覚めモード」を設定できる仕様を提案しています。
光と家具配置の五つのルール
CHEUNG CHAN YAP が5,200件以上を見てきた中で導き出した、光と家具配置の関係についての五つの原則。第一に、ベッドの軸は窓の向きに対して垂直に配置する、第二に、枕元照明は光の当たる方向とは反対側に設置する、第三に、木製家具は直射光が長時間当たる場所に設置しない、第四に、窓から2メートル以内の空間に重要な家具を置かない(光の不安定さを避けるため)、第五に、光の向きを変えるだけで満足度が劇的に変わることを覚えておく。寝室の表情は、光の角度で驚くほど簡単に変わるのです。
著者 藤原 蓮 / 撮影 西脇 治樹 / 編集 川島 美桜 / CHEUNG CHAN YAP
光の設計のことを、
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