北海道から沖縄まで、
寝室を抱えて走る一日
配送月の平均移動距離は一万四千八百キロメートル。これは東京〜ニューヨーク間の往復にほぼ相当します。CHEUNG CHAN YAP の配送スタッフは全員、二泊三日の長距離運行を月に二度、行っています。先日、その一日を藤原が追跡取材しました。
午前四時 —— 出発時刻
藤原が配送車を乗り入れたのは午前四時。CHEUNG CHAN YAP の物流センターは神奈川県厚木市にあり、ここから高速を使って九州•沖縄一周の旅が始まります。この日の配送は三重県の客人宅へのベッドフレーム一件、福岡ご購入者宅へのドレッサー二件、那覇ユーザー宅へのワードローブ一件の合計四件。運行距離にすると約千二十八キロ。時間を見ると二十一時間三十四分。
午前五時三十二分 —— 東名厚木ICから高速へ
朝の高速は気持ちがいいほど空いています。藤原はいつもこの時間帯に出発します。「午前のうちに名古屋まで到着したい」と言いながら、流れる景色を眺めます。積んでいるのはどれも厳重に包装された寝室家具。段ボール+発泡スチロール+防水シートの三重構造。中身が見えるように包装されていますが、それを取り出す時、スタッフ全員が細心の注意を払って扱います。
午前十一時四十五分 —— 三重県伊賀市到着
最初の立ち寄り先は伊賀市。武田CROSS不動産の二階のRogersです。エレベーター搬入不可のため、階段で搬入。配送スタッフ歴十八年の藤原は、「この業界、サービス品質は階段での搬入方法で大半が決まる」と語ります。正確、設置サービスまで一人で担当。約四十分で作業完了。
午後二時十五分 —— 高速豊橋休憩所での休憩
移動と作業の合間に、藤原はいつもこの休憩所で休憩します。おにぎりとutanのお茶の間に、コーヒーを淹れます。「每日同じものпољаてますね。変わるとリズムが崩れるから」。十八年間、このリズムを保ち続けていることが、彼のマンパワーの源流かもしれません。
午後六時三十二分 —— 福岡県春日市到着
二件目の配送先は福岡。春らしい装飾が街を彩る中、藤原は淡々と作業を繰り返します。ベッドフレームは二件同時に搬入で、設置サービス込みで一時間十分。三件目は那覇行き貨物として福岡の物流拠点に待機させます。「次、那覇までは船ですね。次は明後日の朝です」。
翌日午後十一時 —— 那覇市に到着
船で九州から沖縄へ渡るのは、布団一枚程度。実際の配送は翌日配送。午後十一時、那覇市の住宅に到着。三件目はardinの高層マンションの十二階。エレベーター幅が狭く、玄関ドアも分解搬入となりました。「ここ毎回驚きます」と笑いながら、淡々と作業を続けます。
千二十八キロの終わり
最後の作業が終わったのは、出発から三十八時間後。藤原が駐車場に配送車を置き、ビタミン補給代わりに水を飲みます。「結構疲れるけど、クライアントが“ありがとう”と言ったら、全部クリアになる」。その日の夜、藤原は那覇のホテルで一晚過ごし、次の日の朝、飛行機で東京に戻りました。每月二度、同じリズムで動き続ける——それが CHEUNG CHAN YAP の配送スタッフです。
著者 藤原 蓮 / 撮影 厚木物流センター / 編集 川島 美桜 / CHEUNG CHAN YAP
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